子宮筋腫が見つかると、どなたも右往左往してしまいます。
しかし、乳がんなどの命に関わる疾患が見つかったのとは、若干違う気持ちと思います。
子宮筋腫は成人女性の3人に1人がお腹に発生する良性の腫瘍と考えれば気も楽になると思います。
筋腫が見つかった状況から、取れる対処法をお伝えして行きます。
子宮筋腫が見つかった原因
子宮筋腫が発生することで、様々な症状が出てきます。
月経過多や貧血、月経痛などは子宮筋腫の代表的な症状ですが、生理不順の女性にもこのような症状が現れますから、子宮筋腫が原因の症状かどうか、今一分かり難いと言えそうです。
酷い頻尿症状が現れ、婦人科を訪ねて子宮筋腫が見つかった場合は、筋腫のお腹に占める割合が大きくなって症状が現れたと思われます。
一個の筋腫が大きかったり、小さな筋腫が沢山発生したりして、他の臓器を刺激して症状が現れたと言えるでしょう。
女性の頻尿は膀胱炎を思い出されますが、痛みのない頻尿が筋腫で、膀胱炎は排尿時に痛みます。
この違いを知っていれば、頻尿は膀胱炎から来ているのか、筋腫から来ているのかが分かると思います。
また、腸管の圧迫により、排便障害が起きてくるのも筋腫の特徴の一つです。
症状から見た対策
先ほど記した筋腫の症状が酷いものでなかった場合は、病院では経過観察の処置を取ることになるでしょう。
しかし、生活に支障が起きている筋腫の場合は、早めの処置が必要になります。
手術による子宮筋腫の切除
子宮筋腫の手術としては、筋腫だけを取る子宮筋腫核出術や子宮全体を取る子宮全摘術があります。
妊娠を望む手術
子宮筋腫核出術
筋腫を患っているが、子供が欲しい、妊娠したいと考えている場合は、手術後も妊娠が望める子宮筋腫核出術が良いでしょう。
ただし、子宮筋腫が再発する可能性があります。
● 開腹手術
筋腫が大きかったり、沢山出来ていた場合に行われる手術で、安全性は高い。
● 腹腔鏡手術
お腹に小さな穴を開け、内視鏡と鉗子を入れて筋腫を切除する。
● 子宮鏡手術
膣から内視鏡を入れ、筋腫を確認して切除するのでお腹に傷は付かない。
妊娠を望まない手術
子宮全摘術
筋腫部分を含めた子宮全体を切除するため、再発することはないが妊娠することも不可能になる。
● 開腹手術
お腹を大きく切り、子宮の状態を確認しながら手術するので、安全かつ短時間で終わらせることが出来る。
● 膣式手術
お腹に傷が付くことはなく、術後の痛みも少なく、回復が早い。
お腹に傷を付けない手術
お腹に傷を付けない手術には膣式手術があり、膣式手術は子宮筋腫核出術と子宮全摘術で行われる。
● 子宮筋腫核出術
・膣式手術
● 子宮全摘術
・膣式手術
お腹に傷が付く手術
開腹手術
● 子宮筋腫核出術
● 子宮全摘術
腹腔鏡手術
● 子宮筋腫核出術
< 筋腫が再発する手術 >
● 子宮筋腫核出術
・開腹手術
・腹腔鏡手術
・膣式手術
< 筋腫が再発しない手術 >
● 子宮全摘出術
・開腹手術
・膣式手術
「子宮筋腫の手術はリスクの少ない方法で行いたい」についてお伝えしました。
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