女性が患う病気の中でも、乳がんや子宮体がん、子宮頸がんなどは、悪性の腫瘍の増殖によるものですから、命に関わることになりやすいので、発見を急ぐ必要のある病気と言うことになります。
一方、子宮筋腫は成人女性の4人~5人に1人が患ってるいると言うことですが、上記のがんのような悪性とは異なり、良性の腫瘍なのです。
子宮筋腫が良性と言うことから、症状が酷い場合でも我慢を続ける方が多く見受けられるようです。
症状が軽い場合では、体に我慢を強いることも少ないでしょうが、連日のように症状が強かったり、弱かったりを繰り返しているした場合は気も滅入り、生活に支障が出るのは当然と言えるでしょう。
余りにも辛い症状や酷い症状が現れるようでしたら、手術も「止む無し」と考える方もいらっしゃいます。
しかしながら、どなたも手術には「二の足」、「三の足」を踏むのが常と言うものです。
手術以外でも筋腫が小さくなる方法はあるようですが、合う合わないもありますし、仕事を抱えておられる方の場合では病院に通う時間が無かったりしますから、人それぞれの様々な理由により、一歩前へ踏み出せないと言う方も沢山いらっしゃいます。
このようなことを考えると、子宮筋腫の特徴を見つけることで、対処方法を探し出すことも不可能ではないでしょう。
子宮筋腫の特徴
子宮筋腫は更年期を迎える辺りから、徐々に小さくなっていくようです。
これは、この時期から女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少する頃でもあるのです。
つまり、子宮筋腫とエストロゲンには密接な関係があり、筋腫が大きくなる原因にはエストロゲンの分泌量が深く関わっていると言うことになるようです。
ですから昔と違い、晩婚の現代ではそれだけ子宮がエストロゲンに晒される時間が長くなり、筋腫も増加傾向にあると言うことになります。
子宮がエストロゲンに晒される時間と子宮筋腫の発生は相関関係があると言うことになるでしょう。
このようなことから考えますと、子宮筋腫が小さくなりはじめる更年期辺りまで、いかに筋腫と向かい合い、いかに筋腫の症状を抑えるかが非常に重要になると言えるでしょう。
もちろん、耐えがたき症状に連日悩まされ続けている場合の選択肢は、手術による筋腫の摘出と言うことになってしまうのも、致し方ないのかも知れませんが・・・。
・・・ですが、先ず子宮筋腫の症状を和らげたり、抑えることに重点を置き、長いスパンで対処することが必要と考えるのです。
つまり、症状を抑えられる日が続くことで症状に対する耐性が現れることもありますし、症状が軽くなっていくことも十分考えられるのです。
そして何度も言ってきましたが、症状に耐えられる限度を覚えた時には、早期に筋腫の摘出手術を含めた処置を施すことが求められることになるでしょう。
それでは、更年期にエストロゲンの分泌が減るまで、筋腫が小さくなり始めるまでには、症状を緩和させるには、どうすべきなのでしょう?
子宮筋腫で現れる症状を見てみます。
子宮筋腫の症状
人それぞれ症状の重さに違いがありますが、一般的に筋腫を持っておられる方に現れる症状は、過多月経や月経痛、下腹部痛、貧血、頻尿、便秘、腰痛などになります。
いずれの症状も、筋腫が大きくなることで腸を圧迫したり、膀胱を圧迫したり、内臓を圧迫することで現れてきます。
子宮筋腫の症状の緩和
子宮筋腫の辛い症状を緩和する方法は次のようなことが考えられるでしょう。
● 食生活を改める
筋腫を患う方に多く見られる食生活を改めることで、症状の改善が見込めることもありますし、筋腫が小さくなる可能性も潜んでいるのです。
筋腫を患う方に見受けられる食生活から、次の点に注意をした方が良いでしょう。
・ 甘いスイーツ類を摂り過ぎない
・ 炭水化物を摂り過ぎない
・ 乳製品を摂り過ぎない
・ 鶏卵、魚卵などの卵に類する食材を摂り過ぎない
・ 農薬の残留している可能性ある果物は控える
・ 食品添加物が混入している加工食品、インスタント食品は摂り過ぎない
● 生活習慣を改める
食生活の改善と同様に、筋腫を患う方にありがちな生活習慣も改める必要があると思いますので、次の点にも留意すべきでしょう。
・ 就寝時間を早めて、睡眠時間を増やす
・ 質の良い睡眠を取る
・ 頑張りすぎない
・ イライラしない、くよくよしない
・ ストレスを溜めない
・ 趣味を持つ
・ 嫌いなことから遠ざかる
・ 楽しいことは進んで行う
質の良い睡眠:就寝3時間以降は食べ物、アルコール、カフェインを摂らないようにし、温めの入浴で入眠を誘うことにより、質の良い睡眠が得られる。
何気ない行動や食生活が体に悪影響を及ぼし、その小さな蓄積が子宮筋腫の症状を悪化させているとも考えられるのです。
子宮筋腫を患うと、様々な症状が現れると記しましたが、症状への対処法は無いのでしょうか?
いろいろ調べた結果、お灸が婦人科の症状改善に効果があることが分かってきました。
・・・と言うことから、子宮筋腫で現れる症状にも効果が期待できると言うことになります。
お灸の効果
お灸が子宮筋腫を小さくするとの記述はありますが、効果のほどは人それぞれのようです。
しかし、月経不順や月経痛、めまい、さらに最も注目すべき点が女性ホルモンの分泌バランスを整えることが可能と言うことなのです。
つまり、子宮筋腫の原因と言われている女性ホルモン・エストロゲンの分泌を調整すると言うことですから、筋腫を小さくする期待が少なからず出てきます。
とにもかくにも、お灸が婦人科の症状を改善するようですから、子宮筋腫が発見された時には前述のように、生活習慣、食生活の改善と併せてお灸をすることも「有り」ということではないでしょうか。
なお、子宮筋腫や月経不順に効果のあるのツボは「三陰交」になります。
また、他のツボの「合谷(ごうこく)」、「太衝(たいしょう)」なども婦人科の月経痛などに効果があると言うことですから、子宮筋腫を患っている方で症状が酷い場合は、お灸を試してみる価値はありそうです。
まとめ
冒頭にも記述しましたが、更年期にエストロゲンの分泌が減少すると子宮筋腫が小さくなることが分かっておりますから、上記のようにお灸でツボに熱を与えることで症状が軽くなり、更年期まで軽めの症状が続いた時には、筋腫は小さくなり始めると言う流れになると思うのです。
もちろん、生活習慣、食生活の改善も併せて実践してください。
お灸を始めてみたい方は、まず一度鍼灸院を訪問し、お灸をやって頂いた感じから、合う合わないを感じ取った方が良いのではないでしょうか?