子宮筋腫は、女性の一般的な病気としてご存知の方が多いと思いますが、「子宮筋腫の変性」については解からない方が多いようです。
筋腫を持っている方も持っていない方も、「変性」は気になるワードだと思いますので、変性について紐解いていきたいと思います。
子宮筋腫の変性とは、子宮筋腫が様々な状態の変化が起こることを言い、硝子化変性、水腫変性、粘性変性、赤色変性などになります。
そもそも変性が起こる原因は、筋腫が大きくなることで栄養が送られなくなる、つまり栄養不足や酸素不足によって細胞が壊死することよるものです。
細胞が壊死することは筋腫がなくなる!と考えがちですが、そうはいかないのが子宮筋腫なのです。
壊死した細胞ですから、体内から自然に排出されればいいのですが、残念なことに体内にそのまま居座り、子宮筋腫とは違った症状が現れたりします。
変性自体は特別珍しい事ではありませんので、普通は経過観察の処置を取られることが一般的になります。
変性の特徴
● 硝子化変性(しょうしかへんせい)
子宮筋腫の変性の中で一番多いのが硝子化変性になります。
筋腫が大きくなり過ぎたことで、栄養や酸素が行き渡らなくなって細胞が壊死し、壊死したところがガラスのように固くななるのが硝子化変性と言います。
● 水腫変性(すいしゅへんせい)
筋腫内部に水が溜まるものを水腫変性と言います。
● 粘性変性(ねんせいへんせい)
硝子化変性が進み、筋腫内部が粘液状になる変性です。
● 石灰化変性(せっかいかへんせい)
閉経後の女性に見られる変性で、硝子化変性のように固くなりますが、こちらはカルシウムが沈着することで起こります。
● 赤色変性(せきしょくへんせい)
筋腫に栄養分を送る静脈が詰まり、筋腫内部に出血やうっ血が起こって赤褐色になる変性です。
このように、いろいろなタイプの変性があります。
筋腫が変性を起こしたことで症状にも変化が現れ、子宮筋腫のみの痛みより更に強い痛みが起こることも良くあります。
変性を起こした子宮筋腫は、細菌感染からの炎症が起こるリスクも高くなるようですから、痛みが継続する場合は医師に相談する必要があり、場合によっては摘出手術もあるでしょう。
また子宮筋腫の変性の症状が、悪性の子宮肉腫と判別付き難い場合は、筋腫の大きくなる早さなども一考し、手術を検討することもあるようです。
妊娠中に子宮筋腫の変性が分かった場合は、変性から来る痛みによる子宮の収縮が早まり、早産や流産の危険が高まりますから十分注意を要することになります。
子宮筋腫が見つかった以降は常にご自分の筋腫の状態を把握しておき、変性が起こった場合は早期に対応をする必要があるでしょう。
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