子宮筋腫は成人女性の4人に1人の割合で発症している良性の腫瘍です。
子宮筋腫は更年期を過ぎると小さくなることから、生活に支障がでないのであれば、命に関わる疾患ではありませんから、放置している方も少なくありません。
このようなことから、生活をしていく上で何ら支障が生じていない状況では、子宮筋腫を病気の一つと考えていない方もいらっしゃるようです。
中には足にできた魚の目程度の認識の方もいるようです。
しかし、お腹の筋腫が大きくなるに従い、様々なトラブルが生じており、早期に対策を打たれても改善が思うように進まないと言う方もおります。
子宮筋腫が大きくなってくると、取られる対策としては手術による筋腫の切除やホルモン剤の投与などで筋腫を小さくする治療が行われることになりますが、手術はしたくないと言う方もおりますし、長期間に渡ってのホルモン投与は副作用も考えられ、続けられる自信が無いと言う方もおります。
このように子宮筋腫の治療方法はいろいろありますが、いまいち納得ができない治療!と言う方は、漢方薬を試されてみてはいかがでしょうか?
子宮筋腫と漢方薬
子宮筋腫は女性ホルモンのエストロゲンの影響下にあると言われており、エストロゲンの分泌が低下する更年期には筋腫が小さくなることが分かっております。
漢方薬を用いて子宮筋腫を治療することは、筋腫を消滅させる治療では無く、出現する酷い症状を改善したり、筋腫が大きくなるのを抑える治療と言うことになります。
ですから、再発する可能性のある筋腫に有効なのが、漢方薬治療と言うことになりそうです。
子宮を全て切除する子宮全摘術以外の治療法では再発する恐れがありますから、更年期を迎えるまでの期間は漢方薬を利用するのも筋腫への対応策と言えるでしょう。
漢方薬の利用
再度記しますが、漢方薬で子宮筋腫を消滅させることはできないと考えてください。
更年期にエストロゲンの分泌が低下し、筋腫が小さくなるまでの間に現れる症状を和らげるのが、漢方薬治療と考えた方が分かりやすいでしょう。
子宮筋腫の症状を和らげる漢方薬
人によって筋腫のある場所や症状に違いがありますから、処方される薬にも違いが生じます。
● 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血行の促進や体の冷えの改善、むくみの緩和、消炎作用などがあり、不正出血、下腹部痛、肩こり、頭痛などの改善に使われます。
● 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
血行の促進や強壮効果、疲労回復、造血作用などがあり、生理不順、頭痛、肩こり、貧血などの改善に使われます。
● 血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)
強壮作用や鎮痛作用、利尿作用などがあり、動悸やのぼせ、肩こり、頭痛などの改善に使われます。
● 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行の促進や生理不順、倦怠感などに効果があり、貧血や生理痛、むくみの改善に使われます。
子宮筋腫を漢方薬で治療
子宮筋腫に漢方薬を使ってみたい、治療を受けてみたいと言う人は、漢方薬治療を行っている産婦人科を訪ねるか、漢方薬局で症状を伝えて処方して頂くことになりますが、漢方薬には吐き気や発疹、食欲不振などの副作用もありますから注意をしてください。。
まとめ
漢方薬治療も子宮筋腫治療法の一つですが、筋腫が消滅することは無く、完治に至ることありませんから、更年期までの繋ぎの治療が漢方薬治療と考えた方が良いでしょう。
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